距離感


正確に、対象物を捉えよう、理解しようと思ったら
一度、ぐっと思いっきり離れてみることも大事だ。


今や車のナビに留まらず携帯電話でほとんどの機種に
搭載されているGPS機能っていうのは、非常に複雑だ。
一つの位置情報を計測するのに、4つ、少なくとも3つ
の衛星と交信し、その間を移動する電波の速度と衛星間
のタイムラグを用いて、計算し位置を割り出す。


その通信で利用されている衛星は、実は、他の衛星よりも
非常に遠く離れている場所を周回している。その理由は
単純明快で、「位置情報をより正確に把握するため」


正確に捉えようと思えば、一見近いほうが計算のミスの
確立も少なく、通信障害の起こる可能性も低く、良いような
気もする。しかし、小さなものを計ろうとするならば
①計ろうとする対象を、何倍かにして計算した(ex:10or100倍)
上で、一定の尺度を用いて計算する。
②計ろうとする対象を計る尺度を引き伸ばすことで、
尺度の一目盛りあたりの単位が小さくなっていき、自ずと
計測できるようになる。
こうした理屈が、GPS通信でも応用されている。


よってダメなら、引いてみな。
難しいことだけれども、意識してやろうとすることと
そうでないこととの間には非常に大きな差があると言うこと。