ラジオ体操に見る地域性


明け方、付近を散歩していたわけです。
我が家の周りには、ちょっとした憩いの場と
なっている公園があるわけです。


時間は、およそ7時40分になりました。
子供たちが沢山集まってラジオ体操しているわけです。
それに混じって、近所の大人たちもいるわけです。


しかし、疑問が。
「おいおい、ラジオ体操は、6時半からだろぉ〜」
と呟くわけです。


すると、隣にいた友人は
「おいおい、6時からですよ」
と突っこむわけです。


ふむ。地域によって違う。
京都の人間は、朝が弱いからこんな時間にやって
いるのだな。そうして、成長してきたから遅刻が
多いのだな、とメチャクチャ強引な仮説を導く。


今度は管理の話。


今日見た光景では、全て大人たちが仕切っている。
しかし、僕の町内では毎年小学6年生の代表が、
6時半少し前から鐘を鳴らし、町内中を歩きまわって


「ラジオ体操はじまるし、はよ集合せなあかんげんぞ」


というメッセージを送ってくるわけです。そして全てを
取り仕切るわけです。


近所といえども、小さい頃の上級生というものは非常に
恐ろしい存在である為、僕らは純粋無垢、可愛く素直に
従うわけです。6年生を頂上にしたヒエラルキーの完成
です。上手く管理されていました。


しばらくラジオ体操の話題は尽きず、今度は参加する
インセンティブが中心に。


我が町内は、大きな公園を横目に、地蔵が置かれてる
側の道路のど真ん中を使う。そして最後のラジオ体操日
にたくさんのお菓子をもらえ、感謝するようにと。
子供達は、毎日起きて、体操して判子をもらって、
それと引き換えにお菓子をもらう。


一方、友人はそんなの有りえないと突っぱねて、
自分の故郷の状況を雄弁に語りだす。


最終日には、カレーが出るそうです。しかも毎朝
寺で行なっているから、お寺の住職さんが煮込んだ
ものだそうで、住職さん曰く
「今日の為に、12時間煮込んだぞぉ〜」
と胸を張りつつも、口にした幼い友人は当初からの
その発言を批判的に見ていたそうです。


朝からカレーとはすごいなという思いは胸に閉まって
果たして、今日見た子供達は何に釣られて毎朝体操を
しているのやら、という問いに思考をめぐらす。